システムへの投資コストを抑えすぎるリスク

ネットショップを開業しようと考えている方で、無料で配布されているショッピングカートを利用してネットショップを開設しようと思っている方は、よろしけれ有料のネットショップ構築システムやショッピングカートの利用を検討してみてはどうでしょうか。

何故、無料で配布されているCGIや市販のソフトなどを使ってネットショップを構築する事がお勧め出来ないのか・・・その最大の理由はセキュリティとデータの消失です。

無料のショッピングカートや市販のソフトではメールだけで注文情報を管理するタイプのショッピングカートも多いのですが、メールは盗聴やなりすましなのどの危険性が高く、またメールは必ず届くとは限りません。

またデータベースを利用した高度なオープンソースのショッピングカートもありますが、 素人や技術力の無いWEB制作会社がマニュアルを読みながらなんとか設置することが出来ても 定期的に保守やメンテナンスの必要性への認識が低く、数年間バージョンアップされる事もなく放置されているケースは非常に多いです。

オープンソースのネットショップ構築システムで代表的なEC-CUBEやZen Cartでも頻繁に顧客情報や売上情報が流出や消失するような脆弱性が近年でも頻繁に見つかっています。

近年に見つかった脆弱性情報(無料ショッピングカート)
2009年 7月 : 「EC-CUBE」の古いバージョンを利用しているウェブサイトへの注意喚起
2009年 6月 : ECアプリケーション「Zen Cart」に関する注意喚起
2008年11月 : 「EC-CUBE」の古いバージョンを利用しているウェブサイトへの注意喚起
2008年10月 : 「EC-CUBE」の古いバージョンを利用しているウェブサイトへの注意喚起

また、ホームページ制作会社などへ依頼して設置した場合も、セキュリティホールについて把握していない業者も多く、定期的に最新版へアップデートする作業費用や保守費用などを考えると金額的に大きな負担になってしまいます。

その他にもアクセスの集中やデータの消失によって突然ホームページにアクセス出来ないなと色々な問題が発生する可能性が高く、注文情報の流出や消失によりお客の信頼を失っても得るものはなにもありません。

なお、無料のカートを利用は自己責任を前提としている為、問題が発生した場合も導入した会社や導入担当者の責任となるのです。

ネットショップの運営はリアルな店舗よりコストを抑えれる事も魅力の一つかもしれませんが、コストを抑えすぎるとリスクも増え、商機や信頼が無くなる可能性がある事を頭に入れていて下さい。